さて前回の バブル期のディスコの恩恵を受けた?学生サークル編 に続き第2弾は、ディスコの黒服さんはバブル期の恩恵を受けれたのか?ということで、記します。
この記事を記すきっかけとなったのは、先日六本木マハラジャで懐かしい当時のエヌ・エンタープライズ(成田勝社長の会社)で従業員をされていたAさんと偶然に遭遇し、「懐かしいから飲みにいこう!」とお誘いを受けてAさんがオーナーをされているバーに行き、ゆっくりと飲みながらお話ししたことがきっかけです。
Aさんとは私が学生サークルで貸切りパーティーをおこなっている際に、マハラジャで仲良くしていただいた年上の先輩であり、当時はマハラジャウェストと東京マハラジャで黒服をされており、かっこよくてモテまくりでありながら男の私にも優しく接してくれたかた。
Aさんと一緒におられたBさんも当時、渋谷のスパジオや六本木のディスコビルであったスクエアビルのネペンタなどで黒服をされてらっしゃったかたです。
私のこのブログを見せると、「これ懐かしくていいね。っていうかお前は暇か?」と冗談交じりでディスられました。あと俺らの実名は出すなよ!とクギをさされましたので、AさんBさんと記している次第です。
そしてお二人は、わたしよりも年上なのでバブル期はもろディスコで働いておられた真っ最中であり、たくさんおもしろい話も聞けました。
バブル期のディスコの象徴といえばマハラジャ
バブル期絶頂の中で東京マハラジャで黒服をされていたAさん、「バブルの恩恵って受けれました?」という質問に対し印象に残ったことを話してくれました。以下Aさんコメント
まずエヌエンタープライズとして働いていた際の給料に関しては、まったく恩恵など受けれてないよ。マジ安月給。でもね当時の自分はお金のために働いてなく、ステイタスのために頑張ってたんだよね。
- 幹部に登りつきたい
- お店を仕切れるようになりたい
- 下の者に憧れられたい
- 周りのライバルに負けたくない
NOVA21グループの会長が口にしていた「夢と華と錯覚」。キンキンキラキラのマハラジャという夢のような宮殿にて華のような従業員とお客様で錯覚のような素敵な時間を創りあげる。これを店長になって本気で実現したかったんだよね。
とここまでは、話すと美談だよね。
バブル期のチップ
たとえば金曜日の夜は「金マハ」って呼称が付くくらいで、お店側もとくにこだわっていたし、お客さんもドッと押し寄せてくるので金曜日のマハラジャはウェイターでさえ通路を通れないくらいのすし詰め状態だったわけ。
東京マハラジャの席数なんてしれてるからほとんどのお客さんは1時間交代くらいで廻されて席なんて確保できやしないよね。そんな際に、女性連れ(とくにその女性を口説きたいと思っている男性客)は、「席なんとかならない?」って声かけてくるんだけど、「申し訳ございません。本日はちょっと・・・」って説明している間に俺のポケットへ手を忍ばせてくる男性。
もちろんそこには万札が束ねて入ってくるんだよね。そんなことされてもウェイター時は席を用意するなんてムリなわけなんだけど、これがそのお店で上に登りつめると可能となってくるわけ。完全に職権乱用なんだけど今だから話せる副業。だって給料より多かったから(笑)
バブル期のディスコのVIPルーム
ここでもチップは散乱。
当然ながらVIPルームに来るのは、金持ちばかり。
- 見栄っ張り
- 女性付け
見栄っ張りの男性客は女性の前でガンガン高いボトル入れてくれるし、連れてくる女性がキャバクラの同伴のねえちゃんだったり、スポンサー企業の広報がモデルを口説くために利用したりするもんだから、見栄張って札束見せつけたいわけ。そりゃチップも弾むでしょ。
あと男性だけでくるお偉いさんなんかは、女性を付けて欲しがるんだよね。心の中では「キャバクラ行けば?」って思ってたけど、高額チップ渡されると顔見知りの常連女性客にお願いして「適当に話して、あっ!あの曲だ!って踊りにいけばいいから」って(笑)。ディスコ来てる女の子が途中で踊りに行くなんて自然な流れだからね。そんなことの繰り返し。
一番高額チップは忘れもしない、テレビ局のかただったかな?名前は出せないけど有名女優さんを口説くのに必死で、演出を頼まれたりして。チップは別としても、領収証切ればここまで出してもらえるの?って驚いたものだよ。バブルってやっぱ凄かったって思う。
バブル期のディスコの黒服事情
上のほうでは「夢と華と錯覚」なんてカッコよく言ったけど、結局は安月給でも頑張れたのはチップなどのお蔭ではなく、根底にあるものは女性にモテるからが本音(笑)
バレンタインなんて段ボール箱レベルだったし。とにかくあの頃のディスコの従業員はめちゃくちゃモテたよね?とBさんに話を振ると、Bさんは思いっきり「その通り」と。
ここで「では相当な数をこなされたんですよね?」という質問を投げかけてみました。
モテるからたしかに普通の同年代の者と比べると多いだろうね。でもマハラジャ勤務当時は、拘束時間が長いから睡眠欲のほうが強かった気がする。とくにペイペイ(ウェイター)の頃なんて今でいうブラック企業なんてもんじゃなかったレベルの重労働だったから。
だからマハラジャ系列のスタッフよりも、Bさんの方が相当遊んでると思うよ。
以下Bさん。
はい。今では恥ずかしながら相当な数いったと思います。
ここで「では相当な数をこなされたんですよね?100オーバーですか?」という質問をBさんに投げかけてみました。
いえ、その5倍以上はいったかと(汗)
ただしこれだけは言えるけど、質のAさん、数のBであることは間違いなしということで勘弁してください。
このように当時の黒服さんとバブル期を懐かしみながら話した一部だけ抜粋して記しましたが、他にも楽しかった話題、危険な話題などここでは紹介しきれないほど盛り上がりました。
その他は、また書きたくなったら書きます。
Aさん、Bさん、ブログ見てくれましたか? やんわりオブラートに包んでブログ書きましたよ(笑)
▶ ディスコで黒服をしていた私が体験をもとにディスコの黒服舞台裏を語ります
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