ディスコの黒服さん

ディスコの黒服さん

ディスコの黒服70年代や80年代前半までは、若者が集う遊び場にて裏方を担うお仕事であったディスコの従業員。

時が経過するごとに、上記の写真のように黒服にビシッと身を包みお客さんを誘導したり、時にはお客さんを盛り上げたりと、ディスコに遊びにくる人達(とくに女性)から羨望のまなざしで見られる憧れの職業になっていきました。

ディスコの黒服は憧れの存在に!

当時の、俗にいう「いい女」の集団の中でも、〇〇のディスコの黒服の○○さんとは、つうつうの仲というのが一種のステイタスともなっていったのです。とにもかくにも、黒服さんは女性からモテまくっていたのは言うまでもありません。

何故ディスコの黒服は憧れられるようになったのか?理由を検証!

・宮殿のような内装の中で、王子様のような衣装を身にまとい、流行りのサウンドやきらびやかな照明の中で仕切る姿が、カッコ良く見えてしまう。

・黒服さんと親しくなると、そのお店で優遇されるという充実感が味わえる。

・自分を優遇してくれたという行為を大きな優しさに受け止めてしまう。

・通ううちに親しみから恋へと発展していく。

・他の優遇されている女性に対し嫉妬心が芽生える。(黒服さんからしてみると多数のお客様の一人なのですが・・・)

あげるとキリがありませんが、モテても当たり前というたくさんの要因がありますね。このような黒服のモテ現象が特に顕著になってきたのもやはり、マハラジャの存在からであったような気がします。

憧れの黒服の存在は店内のごく一部のかただけ

女性にモテるお仕事となれば、若い男性からアルバイトや正社員の応募も殺到します。しかしその大半は1か月~2か月程度で辞めていったのが実情です。

私自身は働いたことも応募したこともありませんが、たくさんのディスコの従業員さんに仲良くしてもらっておりました。例えば、ハウスパーティーの打ち上げとか、従業員の送別会とか、よく通ったディスコではほとんど参加しましたので内部の情報は簡単に理解できました。

ようは、女性にモテたいからという不純な理由で入店しても続かないのです。きらびやかに見える世界の裏は、凄まじい競争があります。これは何の業界でも当たり前の事ですよね。

入店直後の裏方仕事の重労働に対し「こんなハズではなかった」と脱落

まず入店してもお仕事と言えば常にグラス洗いやお皿洗い、荷物のお預かり作業などの裏方作業が何か月も続きます。この期間の方々の事を業界では「ペイペイ」と呼ばれておりました。

流行っているお店なら特にですが、その作業量はハンパではなかったようです。にも関わらずお給料は全く高くない。そして完全な縦社会であり先輩の言う事は「絶対」であり、作業が遅かったりすると平気でパンチやケリが飛んできたようです。

そのような環境の中で「いつかは俺もホールで華々しく!」と日々我慢に我慢を重ね、耐え凌いだ者だけがやっとオイシイ立場をゲットできるのです。その歳月は、半年~1年でも早かったと言われてます。そして、役職名をもらえたらやっとホールに出られるという辛さ。

ディスコの黒服は役職をもらえてやっと一人前

この際の役職名は各ディスコによって様々でした。例にあげると「トップウェイター」⇒「ヘッド」⇒「キャプテン」⇒「主任」このようなニュアンスであったと思われます。

そのような階級制度も見た目ではっきりとわかるように、制服の色分けで行われ、一時のマハラジャですと「ペイペイ」は緑色の制服、キャプテンになると「グレーの制服」主任になると「黒服」。特にマハラジャは何度もこの制服の色が変わりましたが、その都度階級で色分けは必ずされてました。主任以上の「黒服」だけは同じです。

結局この「黒服」になってやっと憧れの存在となり得るわけです。理由は簡単で、この地位に上り詰めてからやっとホールを仕切れる。つまり「いい女」を優遇できたり、横に付いて接客できたりするわけです。

女性のお客さんからしてみると、そのパワーが魅力的に見えてしまうということですね。ですので本当にモテまくっていたのは、店内でもごく一部という事にもなります。

ディスコの黒服は身近で会えるアイドル

大きめのディスコは上記に記しましたように上に昇りつめた黒服のごく一部となりますが、小箱~中箱のディスコはウェイターの時点からもモテまくっていたようです。

今、猛烈な勢力を保つAKBグループではありませんが、当時ディスコに通い詰めていた若い女性は、ディスコの従業員を身近で出会えるアイドル的な存在で見ていたようです。なかでも甘いマスクのルックスを持った従業員などは女性同士の強烈なライバル争いで、バレンタインや誕生日など、プレゼントが段ボール何個という世界だったようです。

いずれにせよ、このような現象が起きていたのは若い女性が集まるディスコに多かった傾向にあります。そして男性客側からの視点からみると、そういったお店ほどつまらないものはありません。

とくに出逢い目的でディスコに繰り出した男性が、そこに来ている女性が従業員目当てばかりだと理解すると二度とそのお店には行こうと思いませんよね?そういった傾向の多いお店ほど男性客が遠のいていき潰れるのが早かったように思います。

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