ボディコン・ジュリセン・お立ち台 東京ドームがディスコに化した日

ボディコン・ジュリセン・お立ち台 東京ドームがディスコに化した日

バブル崩壊後の1993年8月7日。

その日の夜は、真夏のど真ん中に東京ドーム及びその周辺が普段の光景とはまったく違った異様な世界に変わった日。

その正体が「avex reve’93」である。

当ブログの読者であれば、現在40代~アラフィフの世代の方の中には参加したという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

まさにあの巨大な東京ドームが全面ディスコに変貌したレイヴパーティー。

もちろん私も参加した。その記憶は今でも鮮明に残っており、感想は「とにかく圧倒された!」。単純な感想に思われるが以下のDATAを見てほしい。

avex reve’93記録DATA

結論から話すと、この1993年8月7日におこなわれた「avex reve’93」は東京ドームがディスコと化した日であり、約5万人が全国から集結。

比率は女性が6割~7割を占めていたというのが私の感想。

 

  • 総製作費:約2億3,000万円
  • 総入場者数:約5万800人(関係者含む)
  • 警備員数:944人
  • アルバイトスタッフ:約80人
  • スタッフTシャツ:約1,500着
  • 出演アーティスト及びDJ:trf、小室哲哉氏、PRAGA KHAN & JADE4U、JOHN ROBINSON、L.A.STYLE、RAGE、DJ-HERBIE、CHIMOBAYO、DREAM FREQUENCY、D-FORCE

また入場料無料(チケットは要)で行われたイベントであるにもかかわらず、「ダフ屋」が出現していたことも伝説の1つである。

上記のDATAを見れば私の感想などまったく意味がなく、その日の凄さが理解できるのではないでしょうか。

スーパーお立ち台、建造物、アーティストが演じるための2つのステージ、DJブース、をメインに、観客を盛り上げるための音響システムやバリライトやレーザー光線などのライティングシステムなどを2日前から創り上げた職人さん達にも脱帽である。

ボディコン姿でジュリセン片手にドーム周辺は異様な世界

普段の東京ドーム周辺は、後楽園遊園地目的や東京ドームでのプロ野球観戦など、家族やカップルや友人などで賑わっており、たまにミュージシャンのLIVE会場となる際は、熱いファンのコスプレ集団などで多少なりとも異様な日もある。

ただしこれほど異様な日は最初で最後であったのではないだろうか。

「もしかしたら入場規制で入れないかも?」という不安感から当日の朝から、まだ日も落ちぬ開始前数時間前まで丸の内線の後楽園駅から、JR水道橋駅から、はたまた周辺に止まったタクシーからウジャウジャとド派手なメイクの女性達が集まり始める。

真夏にロングコートをはおっている姿も相当目にした。もちろんコートの中は露出系のTバックやらOバックなどの水着やランジェリーのSEXY戦闘服であるため、野外では隠して歩いているのである。

そのあたりを配慮している方々はよいが、周りを気にもせず戦闘服のまま歩いているギャルも多く見受けられた。

5万人近く集客したイベントであるがゆえ、東京ドーム周辺の光景はまさに異様そのもの。

エイベックスのスタッフさん達もセクシーな衣装で看板を掲げる

ジュリアナテクノはお立ち台女性のための舞台!

93年といえば、91年にオープンしたジュリアナ東京が一世を風靡し終えた頃であり、そのトレンド旋風がメディアにより日本全国へ波及し、むしろ地方のディスコがのほうが驚くほど過激になっていた年代。

そのような背景から東京ドームにやってきた兵達は、北は北海道から南は沖縄まで全国から集合したのである。

もちろんトレンドはテクノハウス一色であり、女性が主役であり男性は完全に脇役といった感じであった。

ディスコでは今まで、ステップやヒップホップやパラパラなど、男性も主役になれる踊り方は多かった。しかしテクノハウスに関して言えば、腰を左右前後に揺らしながらジュリセン片手に腕を上げたりのポージングなどSEXYさを強調するダンスが主のため、男性は踊るというよりも、むしろセクシーに踊る女性を下から眺めるといった光景が普段のディスコスポットの主であった。

なかには、スーツ姿で猛烈にテクノハウスを踊るサラリーマンもいたが、これほど見苦しいものはなかったように思えます。

よって、この「avex reve’93」もディスコ好き女性のための祭典であり、男性は完全に脇役であったことは間違いないでしょう。

私自身もディスコを卒業したのはこの頃であったと思います。

踊りっぱなしにてアッという間の3時間

開場と同時に、ベストポジションを奪うためにダッシュするボディコンギャル達

お立ち台最前列を見事に陣取れた安心感とともに開演を待つギャル達

開演を待ちわびるボディコン衣装のギャル達

会場全体の様子

開演と同時に狂気乱舞!

18時30分ごろに開始した「avex reve’93」も21時30分頃まで休む暇もなく、とくに女性陣は踊りっぱなしであった。

喫煙所にはほとんどが男性陣がたむろっていた感。

普段から、毎週末に都内のディスコを色々と転々としていた私も、普段は顔なじみの女性と必ず会話していたが、さすがに全国から訪れている約3万人の女性陣の中で出くわすのは3時間の中でも稀であった。

しかしスーパーお立ち台や目立った場所では、都内出没のよくみかける女性陣が陣取って踊っている光景が多かったように思える。

もちろんあのお立ち台のカリスマお姉さまも特別衣装で乱舞

スポンサーギャルもハイレグで盛り上がる

avexさんが用意したavexコスチュームを着用したお姉さま方がめちゃくちゃキレイであったことを思いだします。

時代はavexの勢いが凄まじかった時代ですが、このようなイベントを企画したこと自体、凄いことであったと思います。

ディスコ衣装(戦闘服)は人それぞれ

皆さん個性を存分に出して楽しまれてらっしゃったのでは?

 

  • シンプルなボディコンをオシャレに着こなす衣装
  • Tバック・Tフロント衣装
  • 水着やランジェリー衣装
  • コスプレ衣装
  • ボンテージ衣装

さすがはこの日のために集まった全国のディスコギャル達。

みんな華やかなステージへ、存分に自分自身をアピールできる衣装を身にまとい、演出していてSEXY且つカッコ良かったのを思いだします。

今更ながら本当に凄い時代であったと思います。

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