それぞれの年代でディスコファッションは変化していきました。そしてそれぞれの時代の最先端のファッションはディスコへ出向けばわかると言われたくらい、お洒落をして出向く場所が「ディスコ」であったわけです。

90年代・80年代・70年代と遡ってディスコの男女それぞれの衣装を記していきます。

90年代のディスコの衣装(コスチューム)

90年代においては、前半にはジュリアナ東京の大きな影響による衣装の過激化と、後半にはパラパラブームという2大ムーブメントがありました。

この時代は、ディスコの衣装という表現よりディスコへの戦闘服というイメージが強かったほど衣装は男女共に過激化したものです。

90年代(男性編)

90年代のディスコの影響でどれだけの売り上げを上げたのか?と思わせるほどディスコへ行くほとんどの者が身をまとった「LUNA MATTINO(ルナマティーノ)」。

パラパラブームの際は、女性までもこのブランドの着用が多かった程です。

90年代女性編

80年代の高級ブランドのボディコン・ワンレンが更に過激に!露出傾向が高まるにつれ高級ブランドを漁る時代は終わり、如何に自分が視線を集められるか、とにかく目立つ為に過激衣装を自ら造って戦闘服にする女性もわんさかと増加。基本はボディコンでしたね。

ディスコに向かうまでの交通機関ではとてもじゃないが着て歩けないので、ディスコ近辺のトイレや、ディスコ店内のロッカールームや化粧室が着替えの為の女性で長蛇の列ができてしまうという現象に!

最終的にはニップレスにTバックにハイヒールと、行き着くところまで行ったという頃にジュリアナ東京のお立ち台撤去に至るあたりから終焉を迎えました。今から考えると、あの当時の女性の衣装は信じられない状況でした。

今でもボディコンは実は人気であったりします。お水のお姉さんがお店で着用したり、ハロウィンなどコスプレイベントで利用されていたり、ここ最近復活したマハラジャなどでは、ボディコンを着衣するために普段頑張って身体を絞りボディコンを着衣するのが楽しいというマダムも多数出現。

80年代のバブリーなボディコンはブランド志向で高価なものでしたが、今やボディコンは楽天などで激安で購入が可能です。

ジュリアナブーム去り、第二次パラパラブームが始まってからの90年代半ばくらいからは女性の衣装の過激化は全く影を潜め、やっと通常のお洒落に戻っていきました。

パラパラブームの際は、女性もLUNA MATTINO(ルナマティーノ)を着用している子が多かったですね。

80年代のディスコの衣装(コスチューム)

80年代のディスコは、マハラジャやエリア等の高級ディスコの出現で70年代と比べ大きく衣装も変化していきました。各ディスコのエントランスにおいて、お客様への服装チェックなどが定着したのもこれらの高級ディスコからが始まりであったと思います。

お客様を迎え入れるお店側の方々もお偉いさんは黒服に身を包みビシッと決めており、従業員はお店特有のジャンプスーツで出迎えるという高級感をお店側からも発信し、お客様へ「お洒落な格好で来てください!」という緊張感を与え、客が行く店を選ぶというより、お店がお客様を選ぶというスタイルです。

これらの戦略はその時代にマッチし、服装チェックや入場チェックが、そのお店に入りたいというディスコ好き男女の心理を大きく煽りました。

ディスコへ遊びに行く側も「今日も最寄りのディスコへ!」から「今日はしっかりお洒落して目的のディスコへ!」と思考も変化していき、遠くであろうが高級ディスコへ足を運ぶ方が多くなっていき、高級ディスコは黄金時代を築いていくわけです。

なかには、J TRIP BARやBIOなどでは軽装が流行ったり、スクエアビルのサーカスなども特殊ではありましたがそのようなスタイルはごく一部であり、多くのディスコのその頃の衣装(コスチューム)全般に関しては、男性は高級ブランドのスーツに身をまとい、女性は高級ブランドのボディコンが定番でした。

80年代に高級ディスコで流行っていたブランド 男性版

【定番】
コムサデモード・グラスメンズ・メンズビギ・メンズニコル・キクチタケオ・コムサデギャルソン・ペイトンプレイスなど・・・。しかもスーツはダブルが基本!

【高級志向】
アルマーニ・ヴェルサーチ・ヒューゴボスなど

【目立ちたい志向】
フィッチェ・アーストンボラージュ・ISSEY MIYAKEなど

私は目立ちたい志向でしたのでアーストンボラージュ(arrston volaju)を2着購入して戦闘服にしておりました。しかしこの頃の私にとってこれらのブランドは恐ろしいほど高額であり、ローンでしか購入できません。

その際に作って、あとで地獄を見たカードがこれ↓

当時、このカードのローンの支払いで苦しまれた方々も多いのでは?(笑)上記ブランドを身にまとい、やたらと金アクセをジャラジャラと付ける方も多かったです。

80年代に高級ディスコで流行っていたブランド 女性版

とにもかくにも女性はボディコン

【特に人気であった】
ピンキーアンドダイアン・J&R・ペイトンプレイス

【その他】
49AVジュンコシマダ・テュエリーミュグレー・トラサルディ・アズティンアライア

ワンレン・ボディコンは定番!香水はシャネルの5番やディオールを嗅ぐと、男はどんな女性にもコロっと惚れてしまうみたいな・・・。

70年代のディスコの衣装(コスチューム)

70年代のディスコに集う衣装に関して最も大きな影響をもたらせたのは、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」。この映画、日本語吹き替え版では郷ひろみさんがジョン・トラボルタの声役として話題にもなりました。

内容は、ジョン・トラボルタが主演で、毎週末にディスコへ通い出会った女性と大人へと成長していくというストーリーが日本の若者にも大うけし、ディスコ文化やファッションなどに大きく取り入れられ、若者のディスコへの憧れへ火をつけた一番の要因であったと思われます。

当然、衣装に関しても男性はジョン・トラボルタの着用していた胸の開いたシャツの襟をスーツの上に大きく出すスタイルを見よう見まねで着こなし、女性の衣装もジョン・トラボルタのお相手役であるステファニー(映画での名前)を意識したものが流行。

イメージとしましては、
男性

女性

といった感じ。ちょっと女性版に関しては、アメリカ色が強く日本はここまでではなかった・・・といった感想ですが。

また、70年代も後半になりますと、原宿の歩行者天国において「竹の子族」が大きな話題となり、彼ら彼女らが着ていた「ハーレムスーツ」をそのままディスコでも着用し踊るという現象も起こりました。

イメージとしましては、
男性

女性

といった感じで、多くは新宿の東亜会館であったと思います。

いくら70年代を懐かしむオールディーズのイベントがあったとしても、ちょっとこれらの衣装は今ではさすがに着用できないですね。(笑)

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