DJの上手い人と下手な人の違いとは!?

DJの上手い人と下手な人の違いとは!?

上手いDJと下手なDJの違いを一言で表現するのはけっこう難しいが、過去のディスコと呼ばれた時代のDJから今現在のクラブDJまで時代ごとの背景を掘り起こせば最終的な結論が出てくると思います。
ここ最近、ディスコ当時にお世話になった某ディスコ店舗のチーフDJと久しぶりにお会いし、飲みに行きました。

今や1企業の社長として都内の一等地に事務所を構えて成功されており、別日に事務所訪問する機会があり、驚きました。その事務所の1室にはDJブースが!

現在のDJセット

そしてTechnics テクニクス SL-1200LTD Limited ターンテーブル 5000台 限定モデルも置かれていて感動!

Technics テクニクス SL-1200LTD Limited ターンテーブル 5000台 限定モデル

その他も最近の機材や、チーフDJ当時のターンテーブルなど、博覧会のような1室が設けられており、懐かしさと最先端の設備に驚いた次第です。それもそのはず、本業とは別に六本木では小箱ではありますが、クラブも経営されてらっしゃいます。

しかし今の若いDJの方々に対しての嘆きなどもお聞きできました。

私自身は、ディスコと呼ばれていた遠い過去にオタクDJにハマり、自宅へDJブース設置し莫大な額をレコード(12インチ)収集に費やした者です。もちろん興味津々で社長の話に耳を傾けましたし、過去と現在のDJのことが理解できました。

今でもたまにクラブなどに行き、踊りはしないがグラスを片手にDJの選曲を楽しみながら空間の雰囲気を味わうのが好きである私は、貴重な社長の話を基に、タイトルにある「DJの上手い人と下手な人の違いとは!?」を過去のディスコと現在のクラブに分けてブログに綴って検証してみたいと思ったわけです。

まずはディスコDJから

過去(ディスコ時代)のDJの上手い人と下手な人の違い

ディスコ当時のDJの上手い下手をカテゴリで分けてみました。

DJテクニック

  1. BPM調節
  2. 違和感のない小節を意識したつなぎ
  3. スクラッチ
  4. サンプリング

1.BPM調節

当時のターンテーブルの必須アイテムはテクニクスのSL-1200MK-2でした。
テクニクスSL-1200 MK2当時はアナログレコード使用ですのでターンテーブルの右側に配置されたスピード(BPM)調節にて、前の曲と次の曲のBPMを合わせ違和感なくつなぐわけですが、この調節が甘いとつないでいる場面で、ビートがドッタンバッタンし聞けたものではありません。

踊っているお客さんもステップがくるい、聞いているお客さんも耳障りでしかありませんね。

現在のように打ち込み系のCDなどでは、正確なBPMでデジタル化しているのでそうはなりませんが、当時のアナログレコードに収録されていた曲は必ずズレが生じたものです。そのズレを瞬時に調節し、つなぎながらもズレが生じれば手さばきテクニックで補うというのも欠かせませんでした。

このBPM調節を素早くできて、多少のズレが生じた際も手さばきで即修正できるDJは、テクニック的に上手いDJであったと思います。

2.違和感のない小節を意識したつなぎ

こちらは4小節で区切られているのがほとんどで、その2.3小節目で次の曲に変わると、これまた踊っているお客さんもステップがくるい、聞いているお客さんも違和感があります。

当時のDJはきっちりと小節は意識されており、これがくるうなどはお店で廻していたDJの方ではほぼいませんでした。
ただし小節合わせは当たり前とし、どの曲とどの曲をどの場面で組み合わせるかがテクニックであったと思います。たとえば極端な例とし、ジャンル変更であるブラック~ハウス~ユーロビートなどのつなぎにはテクニックが問われたと思いますし、哀愁系からイケイケ系へのつなぎは違和感があるので、その間にこの曲を入れて違和感を消すなど。

どの曲のどの部分でどのようにつなぐかでカッコよさが際立つなどもテクニックであったように思います。

3.スクラッチ

主にブラックミュージックやハウスミュージックでスクラッチテクニックを披露されてました。私もミキサーのクロスフェーダーのメモリ部分が擦り切れて見えなくなるくらい練習したものです。

当時テッパンネタとされて使われていたのが、Change The Beat / Fab 5 Freddy というレコードの最後のほうに収録された一部。

上手い人のスクラッチは感動ものであり、私のような下手な人のスクラッチは耳障りでしかありませんでしたね(笑)。各お店のDJの方々でも上手いDJ、下手なDJといたものです。スクラッチの下手なDJはあえてスクラッチプレイをしていなかったと思います。

上記、Change The Beat / Fab 5 Freddy というレコードの最後のほうの一部を使ったスクラッチがYOU TUBEにアップされてましたので、掲載します。

 

 

4.サンプリング

サンプリングマシンを駆使したDJプレイはマハラジャからであったと思われます。

サンプリングマシンを使用して曲を盛り上げたりアレンジしたりしていたわけですが、この際の鍵盤の叩き方もテクニックのひとつであったと思います。

アレンジされたかのような小刻みな鍵盤の叩き方、小節をよく考えた叩き方、曲に合わせたサンプリングネタの選択など叩かれるDJのサンプリング効果は踊るお客さんを盛り上げ、聞くお客さんを心地よくさせるテクニックのひとつであったかと。

しかし下手なDJさんがサンプリングを叩くと、踊るお客さんにも、聞くお客さんにもただの耳障りでしかありませんでしたね。

DJパフォーマンス

ディスコ時代のパフォーマンスとしては、次の項目があげられるのではないでしょうか。

  1. マイクパフォーマンス
  2. 盛り上げパフォーマンス

1.マイクパフォーマンス

東京都内においては、東京マハラジャ(後半はやっておりましたが)や青山King&Queenのようにしゃべりのパフォーマンスはいっさいおこなわない店舗のほうが多かった気がします。

とはいえ都内においてもガンガンマイクパフォーマンスをおこなう店舗もありました。地方のディスコのほうがマイクパフォーマンスをされる店舗の比率が多かったのではないでしょうか?

ディスコのDJさんて、どこのお店に行っても甘い声で流暢なしゃべりを展開されているDJが多かった記憶があります。もとから甘い声で流暢なしゃべりができる方であったのか、お店で毎日しゃべっているうちにそうなっていくのかは私にはわかりませんが、曲紹介や盛り上げ方など大変上手でした。
またマイクパフォーマンスといえばジュリアナ東京の顔であったジョンロビンソンによる「ジュリアナ~!ト~キ~オ~!」の叫びが記憶に刻まれておりますが、それまでは大型店舗において英語でマイクパフォーマンスをおこなっていたのは、上記でご紹介した社長の現役時代(チーフDJ時代)しか知りません。

このようなことを書くと、当時の都内のディスコフリークには上記社長が誰であるかが推測できるのではないでしょうか。名前を出すなと言われたのでこれ以上は書けませんが(汗)。

2.盛り上げパフォーマンス

ダンスホールに面してDJブースが設置されたディスコでしか展開はありませんでした(昔はダンスホールとDJブースの距離が随分と離れていたディスコも多かった)が、盛り上げ時に踊りながらの盛り上げDJプレイも十分なパフォーマンスでしょう。あんなに踊りながらよくかんたんに曲をつなげられるな~と感心させられたものです。

また盛り上げのために早つなぎもパフォーマンスのひとつであったと思います。とくに90年代の半ば~後半になるにつれて、パラパラの盛り上げ時は曲の1番が終わったら即次の曲への展開が早くなっていきました。

もちろんその短時間でBPMをしっかり合わせたゆっくりじわじわのつなぎはおこなえませんが、小節はしっかり合わせてインパクト重視のつなぎはパフォーマンスのひとつであったと思います。

DJセンス

DJさん達のなにをもってセンスというのかは非常に難しいですが、まずは絶対的なものはその空間の空気を読んだ選曲でしょう。

とはいえお店側としては、常にダンスホールでお客さんが踊っているよう仕掛けたいので、客席は埋まっているのにダンスホールがスカスカの際にはDJさんはいたしかたなく人気曲をかけるしかなかったと思われます。

あとは、上記のテクニックやパフォーマンスを加えた全体のバランスでセンスを締めくくられるのではないでしょうか。当時はそのバランス評価が上手いDJ、下手なDJの判断であったのでは?というのが私の個人的な意見です。

現在のクラブのDJの上手い人と下手な人の違い

上記「ディスコ時代のDJの上手い人と下手な人の違い」とは異なり、コンピュータによる打ち込み仕上げのCDを主な音源とする現在のクラブDJは昔と比較すると手間暇が大きく改善されました。

現在のDJセット

i-bookを基軸としたセットは、BPMなどデジタルで即調節可能であり、スクラッチなどはいまだおこなわれておりますが、テクニック面においては総合的にアナログ時代のように各個人に差はつかない時代でしょう。

しかしディスコ時代には人気のお店が客を呼び、そのお店でプレイするDJというイメージが払しょくされ、今ではあのDJが廻すからあのお店へ足を運ぶという感覚が支持されております。

いわばテクニックうんぬんよりも、選曲を含めたカリスマ性が重要視されており、もはや上手いDJ下手なDJの境はなくなっているといっても過言ではないでしょう。裏を返せば、人気の高いDJが上手いDJであり、人気のないDJが下手なDJあるということではないでしょうか。

上手いDJと下手なDJとの違いのまとめ

「過去(ディスコ時代)のDJの上手い人と下手な人の違い」「現在のクラブのDJの上手い人と下手な人の違い」と綴ってまいりましたが、けっきょくのところ上手いDJは

  1. お客さんを裏切らない選曲とパフォーマンス
  2. 1とダブりますがプロローグ(背景)~予兆~クライマックスというグルーブ感を与えられる構成が、その場その時の空気で演出できる
  3. 2と同時に多くの割合のお客さんの心を満足させれるよう操れる

上記が揃っているDJはお店側からもお客さん側からも喜ばれる存在である上手いDJとなり、それができないDJが、下手なDJと言えるのではないでしょうか?

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