東北の玄関口と呼ばれる都内の上野にも台東区上野4-9-6ナガフジビルB1にARX(アルクス)というディスコが90年代前半にできました。
こちらのディスコはAREAやシパンゴやロンドクラブといったディスコを経営していた日拓グループの1店舗です。
ARX(アルクス)の造りは素晴らしかった!
日拓グループの店舗ということもあり、内装は中途半端なディスコではなく徹底された造りであったと思います。
オブジェなどは赤坂の ロンドクラブ と似ていた印象がありますが、フロントからマリア像が配置され、中に進むにつれてフレスコ画など古代ローマ神殿を思わす雰囲気。
特徴的であったのが、ダンスホール4ツ角にそびえるエンジェルの像であり、センサーで動く仕掛け。
またフロア正面の大型スクリーンに映像が映し出されていました。
フードコーナーに行く際は、天井の低いエリアがあり、迷路を歩いている感覚に陥ったのをよく覚えてます。
都内の中でも比較的広い空間を演出してましたし、内装は非常に素晴らしかったディスコです。
ARX(アルクス)はコンセプトが明確化されず短命に終わった!?
当初はサラリーマンやOLをターゲットにし、男性はスーツにネクタイ着用というコンセプトを掲げ運営されていたように思われますが、上野という場所柄ターゲット層に試行錯誤が多分にあった様に思われます。
「お見合いパーティー」「浴衣美人コンテスト」などディスコとまったく関係のないイベントを多くおこなっていたのもARXの特徴かもしれません。
従業員の方々もAREAで見かけた方やロンドクラブで見かけた方々が移動?という感じでARXで見かけたものです。
流行るディスコ、盛り上がるディスコは、共通して何らかのコンセプトの差別化ができており、そのコンセプトを貫くことでお店のファンが定着するものですが、このARX(アルクス)には上野という立地面しかコンセプトの差別化は感じられませんでした。
よくある客層の低下から脱却できず
案の定、しばらくしてからは女性の客層はディスコデビューの間もないような若年層や上野近辺のキャバ譲という感じ。
最後のほうはそんなギャル達がグループ化してパラパラを楽しむ。そうなると男性客もサラリーマンなどは敬遠していくもので、次第に学生化され4年程で閉店となった店舗です。
都内にあった比較的大きい箱のディスコにしては非常に印象の薄かったイメージであったかと思われます。
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