MZA有明 クラブ・ガディル

MZA有明 クラブ・ガディル

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MZA有明88年7月21日オープン。東京ウォーターフロントへ約2000坪という広大な敷地に土地代を含めると総工費28億円ものコンサートホールやクラブにレストラン・バー・カフェの多目的施設が出来るとしてオープン前から話題になりました。

話題になった理由の一つに、あのトゥーリアを手掛けた山本コテツさんがプロジェクトに加わっていた点も大きかったのではないでしょうか。そして、トゥーリア同様に映画的思考としてアトランティス大陸が上がってきて、そこにアトランティスの文明があってというストーリーが建築物のアートとして演出されておりました。

エントランスはまさに神殿

とくに目をひく入口。屋根の両上にいるような、アトランティス文明の護神の名前が付けられたオブジェが店内にはいたるところに設置されており、まさにグレムリンを彷彿させる世界。

夕暮れ時のエントランスでさえ神秘。

夜となりライティングされると、もうファイナルファンタジーの世界です。

そして、当時を思い出す方もいらっしゃるでしょうが、MZA有明のレストランでは「ワニの肉」が食べられる事も話題になりました。

クラブ・ガディルもクラブとは呼べないような壮大な空間にバリライトやレーザー光線が目まぐるしく演出。

当初は話題でわんさかと多くの方が来店しており、多くの有名なアーティストを招聘していたお店ですが、1年ほどで店内は徐々にスペースの目立つ状態に・・・。

MZA有明 クラブ・ガディルは交通の便が致命傷であった

理由は色々とあるのでしょうが、なんせ当時のウォーターフロント。特にMZA有明の場所は倉庫街であり交通機関はありませんので、クルマが必要なわけです。

私も車を持っていましたが、なんかここへ向かうのは面倒くさいと言わざるを得えませんでした。車で駆けつけたところで第一駐車場はともかく、第二第三駐車場などは車を駐車した後にそこからシャトルバスに乗って行かざる負えないというありさまであったからです。

これだけの大型施設を手掛ける際に、大規模な駐車場スペースは必須であったのではないでしょうか。

オープンから約2年半で閉店。当時の六本木のような都心では絶対に採算が合わないので造られようのない魅力的な大箱だっただけに残念でした。

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