「J」というブランドを確固たるものにしたJトリップバーの代表格である「渋J」。
87年6月に産声をあげて以来まさに渋谷において美女とイケメンを集結させた場所に、5年後リニューアルオープンしたのがJトリップバー・ダンスファクトリー。
Jトリップバー・ダンスファクトリーのホールは「アート」一色!
渋J同様にほぼディスコ色はなく、リニューアルされても店内壁面はアートペインティングで埋め尽くされていました。
60年代のサイケデリックに90年代の感覚をミックスして描かれたデザインは、ブラックライトがあたるたびに浮かび上がり、流れるハウスミュージックをシブく盛り上げていた。
選曲やイベントや客層
「J」といえば基本ハウスミュージック。
とくに木曜日の「ネオ・サーファー・ナイト」と称した、サーファーをターゲットにしたイベントは大反響であった。
また日曜日は「MKグルーヴナイト」と題しヒップホップを中心としたイベントは、渋谷のストリートでコアなダンスファンが集結し盛りあがっていたものです。
目玉は土曜日の「グッド・モーニング・Jトリップ」。
なんと翌朝の10時まで突っ走った営業をおこなっていたという事実。今では想像できないが、渋谷の若者の当時のパワーあってのことでしょう。
異色の勢いに脱帽
Jトリップバー・ダンスファクトリーとしてリニューアルしたのが92年であり、このあたりであるなら理解できるのだが、渋Jがオープンしたのが87年。
当時はマハラジャやエリアなどを中心としたキンキラ高級ディスコの全盛期であり、そのようななか逆行するかのごとくアングラ的要素を取り入れて大盛況した「Jトリップ」「GOLD」「サーカス」など。
ビジネスにおいては今の時代にマッチした流行っているものの提供と同時に、一歩先の将来を見据えて常に変化させていくことを基本とするのでしょうが、先走り過ぎるとよく失敗もあります。
日本文化はアメリカ文化から入ってくるものであると言われてはいましたが、今思えば当時から30年弱も経過した現在のクラブの盛況を予測していたかのような、まさに流行の最先端を担った各店舗の当時の反響ぶりに脱帽です。
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