芝浦のディスコといえば「ジュリアナ東京」が圧倒的な人気をほこっていましたが、忘れてはいけないのが「オー・バー」です。
大箱で吹き抜けの空間に巨大な滝があり、中央のダンスフロアとお立ち台は開放感に浸れる素晴らしいディスコでした。
場所が芝浦であっただけにジュリアナ東京の陰に潜む感がありましたが、オーバーが六本木や渋谷などにあったら大人気なディスコになっていたと思います。
ここは深夜営業もおこなわれていましたので、どこかのディスコへ行った次のハシゴとして深夜のオー・バーにはよく行ったものです。
深夜のオー・バーは週末に行くとたくさんのお客さんで大変楽しかった思い出があります。
ジュリアナ東京の影で差別化をはかったイベントの仕掛け
オー・バーは根強いコアなファンも多く、曜日ごとに「別のお店?」と思わせるくらい異なる雰囲気のイベントをおこなっており、曜日によってお客さんの層が違っていたことを記憶しております。
火曜日の「クラブMARS」は有名であり、芸術家の卵たちにスポットをあてたイベント曜日であり、店内はギャラリーのようなオブジェやクラブチックなポップアートであふれ盛り上げっていました。
水曜日はたしか「ソウル・バー」と題し、70年代後半からのソウルを中心としてディスコの雰囲気を封印したバーへ変身。知っている通な大人は女性を誘い車を走らせ芝浦で口説くという場所として利用していた。
木曜日は「ソウル・バー」からまたまた「ハイ・エナジー」と題したハイエナジー・ユーロビートを中心にしたディスコへ大変身。とはいえ集まっていた客層は比較的アダルト層であり、六本木卒業組などで盛りあがっていました。
そして花金とされていた金曜日は「フライデーナイト・ダンス・パーティー」と題したオールジャンルのイケイケのノリで一番盛り上がりを見せていた曜日であったと記憶しています。
そして土曜日は「ニュー・クラブ」と題したハードコアテクノ中心のクラブ系に。
オー・バーはオシャレであった
週末の深夜にとくに盛り上がりをみせていたオー・バーですが、意外とフロントチェックは緩かった。
一応金曜日の「フライデーナイト・ダンス・パーティー」はファッショナブルにと呼び掛けはしていたようだが、基本的にドレスコードはなくジーンズでの入店も可であったし、よほどでないかぎりはフロントチェックで断られるという事はなかったように思います。
とはいえ芝浦という場所がらか、たとえジーンズのかたがいようが着こなしがオシャレであり、けっきょくファッショナブルなわけで、ドレスコードが無かろうがオシャレな人が集まっていたのがオー・バーの特長でもあったと思います。
大きすぎず小さすぎず、ジュリアナより居心地がよいというファンも多かったのではないでしょうか。
東京の中においても素敵で魅力あるお店であったことだけは間違いありません。
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